BRICSの脱米ドルはどうなる?アメリカの介入の可能性はゼロではない!
BRICSは今後、どのような動きを見せていくのか。その実態はまだ誰にも理解はできません。
とくにロシアとウクラナイの関係性が急展開を迎えており、トランプ大統領が確実に世界を揺るがしそうな行動を取り始めています。
そんな中、ロシアと中国を中心としたBRICSはどのような動きを見せていくのか、かなり注目されているようです。
実際、なぜトランプ大統領がそこまでロシアに介入し、さらにロシアもそれを許容しているように見せているのか、BRICSの今後が大きく変わりそうです。
●脱米ドルは進むのか?

BRICSといえば、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカといった国の頭文字から構成されているもので、当初はそこまで期待されていませんでした。
しかし、少しずつ各国が力を蓄えてきた中で中国とロシアが大国へと成長、さらにウクライナへの軍事侵攻などもあってかその存在感は日々強くなっていくばかりの状況にあります。
なんと、サウジアラビア、イラン、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)といった国々もBRICSへと歩み寄るかたちとなったことでも話題となり、確実に成長を遂げている状況であることは間違いないでしょう。
そんなBRICSですが、まず大きな目標は脱米ドルといった改革でした。
米ドル一強のこの状況を打破しなければ成功はない、全てアメリカの思い通り、世界で最も強い国でアメリカには逆らうことができない。
こんな状況を打破するための連盟国がBRICSなのですが、本当に実現できるのかかなり疑問になっているとも言われています。
●前はよかった

BRICSが力を示していた頃は、トランプではなくバイデン大統領でした。
手腕がどうかは別として、強く抗議する、注視している、そして何かあれば経済的制裁を加えるかもしれない。
そんな、ただの牽制を続けてきただけでにBRICSは成長を遂げました。
当時の世界各国における構成を見るに、アメリカなどの先進国は紳士的な解決を望む、野蛮な行動は質の低い行動であるといったかたちでBRICS側への対応を批判というかたちで牽制しました。
一方、実際に行動してみせようということでBRICS側はお行儀よくそのまま泣き寝入りすることはなく、その力を増長させていき仮想通貨といったかたちでオリジナルの通貨導入の話までも飛び出すほどになったのです。
しかし、今トランプ大統領が誕生し、その状況はやや変わりつつあります。
●アメリカ抜きは難しいと示唆か

ウクライナへの軍事支援についてアメリカ側とすれば、見返りなしでボランティアのようなかたちで行っていたとトランプ大統領は示唆しました。
実際にアメリカ国民の中にはその状況を良く思ってない人たちもおり、そんな余裕があるのであれば我々の生活をどうにかしろ、その不満などが今回の選挙につながったとも言われています。
実際、アメリカはウクライナへの軍事支援の見返りにレアアースの所有権などを交渉しようとしましたが、当初うまくはいかず、ロシアと二国間だけで軍事侵攻の終結へと向けた協議を行い世界が驚きました。
この状況の中、ロシアとしてはアメリカが介入してくれるおかげで、ほど良い利益を得ながら戦争を終結させることができるといった思惑が出てきたとも言われます。
BRICSとの関連性はないと見られていますが、ロシアにとってアメリカは重要な存在であることを示唆しており、結果的にアメリカが重要な存在であることを認めざるを得ない、そんな作戦に乗ってしまっているのです。
●脱米ドルの未来

BRICSが脱米ドルを目指している一方、ロシアはアメリカとの関係を強固にすることでそれが難しくなります。
トランプ大統領も、以前脱米ドルということを行うのであればそれ相応の厳しい制裁が加えられるだろう、そんなことを伝えて話題となりました。
しかし、実際にトランプ大統領が戦争終結のキーマンになってしまった場合、BRICSの主役でもあるロシアは脱米ドルを掲げにくくなることはたしかでしょう。
また、トランプ大統領がBRICSの行動を無視することはあり得ず、アメリカが何らかの介入によって通貨が発行され、結果的に米ドルが最も強いといった状況がさらに加速してしまう恐れもあるわけです。
新しい通貨が誕生してもその流通にアメリカが一枚かんでおり、結果的に儲かる仕組みが作られてしまったら、脱米ドルどころではありません。
しかし、トランプ大統領の行動によってはそういった悪夢にもBRICSが見舞われてしまうといった可能性を否定できないでしょう。
今後、本当にBRICSはどうなっていくのか、これからが正念場と考えて良いのではないでしょうか。
●まとめ
BRICSの脱米ドルへの動きが加速していた中、トランプ大統領の登場によってその動きが揺らいでいます。
何が起こるのか、そしてBRICSはどこまで主張を曲げずに戦えるのか。その動向から目を離すことができません。
(あくまで個人の見解ですので、情報の活用や真偽については自己判断でお願いします)
注
1)資産防衛NOTE ~人道支援への道~ さんから許可をもらって投稿しています。
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