BRICSはこれから伸びるかも!?意外と多い加盟申請!

タイが加盟申請を行うという衝撃にニュースが出たのが5月28日でした。

タイ政府広報の発表ですから間違いありません。

ロシアの失速があったとしても、世界の経済や工場をけん引している中国、それに次ぐインドの存在は大きいと言わざるを得ません。

ロシアも依然として核大国であり軍事や宇宙技術、資源において世界のトップクラスであることも間違いないのです。

これからのBRICSの動きに注目が集まります。

●BRICSスポーツ大会 開幕…プーチン氏、IOCを暗に批判

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ロシア中部タタルスタン共和国のカザンで6月12日、ロシアや中国などのBRICS加盟国を中心とする選手を招いた国際スポーツ大会が開幕しました。

ウクライナ侵略開始後、ロシア選手の国際大会への参加を禁じた欧米や国際オリンピック委員会(IOC)を非難し、多くの選手を集め、国際的な孤立を否定する狙いです。

大会は「BRICSゲームズ」で今回が6回目。6月23日までの12日間で27種目が行われ、3000人以上の参加がありました。

参加国数は公表されていません。

主催者ホームページでは、ロシアを後ろ盾にジョージア(当時グルジア)からの分離独立を一方的に宣言した南オセチアやアブハジアも「国家」として登録されています。

プーチン露大統領は12日、開会式に寄せたビデオ演説で「政治的な干渉や圧力から解放された競技が、世界の選手を真に結束させると確信する」と語りました。

パリ五輪にロシア代表選手としての参加を認めないIOCなどを暗に批判したものです。

IOCはロシアの対応をスポーツの政治利用だと非難しています。
 
ロシアや中国、インドなどでつくるBRICSは10、11日、外相会議を露西部ニジニーノブゴロドで開きました。

1月にイランやエジプトなどが加盟してから初の開催となります。

議長国ロシアは新興・途上国「グローバル・サウス」と連携し、BRICSを「米欧の対抗軸」にしたい考えですが、共通点が乏しい国同士の合意形成は難しいとの指摘が出ています。

●BRICS拡大について

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「BRICS拡大は転換点だ。地球上で最大の人口と経済、領土を抱える」

イラン外相代行のアリ・バゲリ外務次官は6月10日の外相会議でこう述べ、BRICSの重要性を強調しました。

BRICSは、いずれも人口14億人超のインドと中国を抱え、拡大後は「世界の国内総生産(GDP)の36%、人口の46%」(プーチン露大統領)を占めるとされています。

さらに約30か国が加盟を希望しているとされ、10月に露中部カザンで予定される首脳会議でも新規加盟が議論される見通しです。

タイ政府は5月28日、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5か国などで構成する「BRICS」への加盟を近く申請すると発表しました。

承認されれば、東南アジアで初の加盟国となります。

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タイは10月にロシアで開かれるBRICS首脳会議での承認を目指しており、政府報道官は28日の閣議後記者会見で「加盟によりタイの国際社会での役割は高まるだろう」と述べました。

タイは伝統的に中立外交を志向しています。

東南アジア諸国連合(ASEAN)との連携を重視し、同盟国の米国や日本、中国など主要国との協調を基本方針にしてきました。

しかし、2014年のクーデター以降は中国との軍事的な関係を強め、経済協力も進めるなど中国寄りの姿勢が目立ちます。

中国とロシアはBRICS加盟国を増やして新興・途上国「グローバル・サウス」への影響力を高め、米欧への対抗軸としたい考えです。

昨年8月のBRICS首脳会議でアラブ首長国連邦やイラン、エジプトなどの加盟が決まりました。

左派の前政権下で加盟予定だったアルゼンチンは親米路線のハビエル・ミレイ大統領が就任し、不参加となりました。

米CNNによると、2月時点で34か国が加盟に関心を示しているということです。

BRICSは1月に新たにイランやエジプトなどが加わり、今回が拡大後初の外相会議となりました。

今年の議長国ロシアは、BRICSの存在感を高め、新興・途上国「グローバル・サウス」との関係を強化し、先進7か国(G7)などの欧米諸国に対抗する狙いがあるとみられます。

経済発展を加盟の目的とする国が多いのですが、ロシアは米欧と距離を置く国との連携をにらみます。

セルゲイ・ラブロフ外相は演説で、米国と同盟国が「制裁圧力や金融面の脅迫」をしていると非難し、「欧米は武力行使をためらわない」とウクライナ侵略を棚に上げて一方的に主張しました。

中国の 王毅ワンイー 外相(共産党政治局員)も同調し、米欧を批判しています。

共同声明では、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が続ける攻撃を「前例のない暴力」と批判し、BRICSでは「二重基準(ダブルスタンダード)を設けない」と宣言しました。

二重基準は米国を非難する表現です。

ウクライナで露軍撤退を求める一方、ガザの即時停戦を求める国連決議案に拒否権を行使した対応を指します。

ただ、米国との安全保障協力を強化するインドや、国連総会でウクライナからの「露軍の無条件撤退」を求めた決議に賛成したエジプト、ブラジルなどとロシアの間には温度差があるのも事実です。

アルゼンチンは昨年12月に発足した新政権が前政権の加盟方針を転換しました。

一度加盟が決まったサウジアラビアも現在は「検討中」とし、今回は招待国枠で参加しています。

米調査会社「ユーラシア・グループ」は、拡大BRICSを「国際社会で地位を高めたい願望は共有するが、政治・経済体制が異なり、合意を得るのは難しくなる」と分析しています。

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